こんにちは、長野県松本市梓川にてフリースクールを運営している学び舎CRAMです。
今回のテーマは、『お守り』。
現在、スクールに来てくれているお子さまたちは小学校高学年以上の子ばかり。
学校では、宿泊行事など家を離れて過ごすイベントが年1回入ってきます。
どの子も憂鬱で、できるなら行きたくない…でも行ってみたい気もする。
複数人でずっといるのも、しんどい…。息が抜けないのが不安だ。
そう思っている子が多くいます。
そんな時にAさんと作ったのが『お守り』。
修学旅行を前にして、不安な気持ちがあり、何かを手元に置いておくとよいよね…という話から
作ることになりました。
このお守りの効果のことを心理学で、「プラシーボ効果」と言います。
みなさんも市販のプロテインや身体に良さそうな通販で売っている飲料を買ってみて、
症状が改善したことや何となく効いている感覚を感じたことはありませんか?
通常、「自信」の拠り所になるのは「経験」「練習」などの積み重ねです。
しかし、経験や練習の成果は、なかなか形にしたり、手にとって眺めることができないもの。
その点、お守りという「物体」であれば、常にそばに置いて視覚的にも触覚的にも安心することができるのです。
Aさんと作ったのは、推しのキーホルダー。
ダイソーのキーホルダーキットを使って、画像を印刷して切り取って、はめ込むだけ!
何度も「かわい〜💕」と触れながら、修学旅行のリュックに忍ばせておき、不安になったら見て
安心することにしたそうです。
後日、帰宅後にどうだったかを聞くと、
「あ、結局触る時間なかった」と話していました。
まさにプラシーボ効果。
あるだけで、身につけているだけで安心する。そして、勇気や自信がもらえるもの。
学校行事だけでなく、家の外に出て散歩をする、買い物をする、出かける…。
お子さんが一歩踏み出す時に、何かお守りのようなものがあっても良いかもしれませんね。
時々、「いい年して、ぬいぐるみと寝てるんですよ」と言う保護者の方もいますが、とんでもない!
自分の安心するものを持っていることが大切です。拠り所がないと、自分を傷つけたり、人に向かってしまったりする可能性もあります。
まずは安心できる場所、人、ものを探していくことから、意欲が湧いてくるのです。